女の子の憧れの職業、バレリーナ。

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ママたちも昔は習ってた!習ってみたかった!という方も多いのではないのでしょうか。
わたしもです(笑)。
本気でバレリーナを目指していましたが、到底ムリでした(理由は後述)。

娘は2歳からちょこちょことバレエの真似事を始め、3歳からちゃんとお教室で習い始めました。
現在8歳、実はもう5年経ってしまいました。


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娘3歳の時

自分が実際習っていたから言える、バレエを習うメリットをここに書きたいと思います。

基礎体力がつく

穏やかな音楽に合わせて、優雅に踊っているから楽チンそう?きっとそう思っている方も多いかもしれません。

いえいえ。おしとやかに見えて、実はものすごいエネルギー消費量のバレエレッスン
ステージになると役柄によっては、フルマラソン並みに体力を使うそうですよ!

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わたしが子どもの時は、運動が大嫌いな子どもでしたが、踊りだけはなぜか大好きで「運動」という認識なくバレエレッスンに通っていました。
当時、喘息持ちで常に咳をしていること子でしたが、バレエをしているおかげでなんとか悪化はせずにいたようです。

娘はどちらかというと少し鈍い子で、体幹も弱くよく転んでいましたが、バレエを始めて5年。
だいぶ強くなってきたのが実感できます。
まだまだ弱い感じもしますが、もしバレエをしていなかったらもっとふにゃふにゃな子どもだったと思います。


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娘4歳の舞台

柔軟性が身につく

バレエは体が柔らかくないとできない動きがたくさんあります。

基本的にみんなやらなくてはいけないことなので、ストレッチを積極的にやるしやらされます。
柔らかいことが大前提。
上手な子ほど、お家でも毎日欠かさずストレッチします。

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お子さんがもしバレエを始めたら、お母さんは何も言わなくてもきっと自分でやらなきゃ!と思うようになるはずです。
もしバレエが好きになったら、の話ですが。

柔軟性があると、怪我をしにくい体になります。
実際、わたしは今まで大きな怪我をほとんどしたことがありません(学校で鬼ごっこをしていて、階段踏み外して落ちて足の指を骨折した1回のみ)。
足首が柔らかいので、捻挫もしたことがありません。


主人からはわたしが膝を曲げずに床のものを拾ったり、足の親指の爪切りを顔の目の前ですると気持ち悪がられますが…
少しくらい柔らかくても、バレエをやっている子たちからすると、当たり前のことなんですけどね

音楽性が身につく

バレエはほぼいつも音楽といっしょ。常に音楽でレッスンして踊っています。
なので、リズム感はもちろん音感も自然に身についていきます。

お教室によっては、ピアノの生演奏でお稽古しているところもあったりします(羨ましい!)

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発表会ともなると、毎回何曲も覚えていくことになります。大人になってからも曲を聞いて「あの踊り、好きだったなぁ」とか、踊ってから曲を好きになったものもあります。少ないお小遣いの中からCDも買ったりしました。

そこに合わせて踊るのですから、リズム感は絶対に必要になっていきます。仲間と合わせることも覚えます。

綺麗な仕草・姿勢が身につく

バレエをやっている子は、外を歩いているだけでも分かります。

首筋がすっと伸びて、後ろから見た背中も美しく堂々としています。

足はガニマタになると言われていますが、ちゃんとしたお稽古をしている人は、ガニ股とは違います。
ガニ股はボテボテとした膝も曲がった歩き方をしますが、バレリーナたちはそんな歩き方はしません。
すっすっと、モデルさんのように一本の線の上を歩いているように、美しい歩き方をします。

1日2日の訓練ではこうはなれません。何年もかけて全身を訓練していくのです。

*正しいメソードでお稽古している生徒さんに限る。
体にムリな、負担をかけたレッスンをして歪んだ足になる人もたくさんいます。
しっかりしたお教室・先生を選びましょう。

手も何度も何度もお稽古して、綺麗な動きを目指していきます。ゆっくりな曲(アダージオ)の時は、空気を抱え込むように。早い曲の時は、空気を切り裂くように…。

そうすると普段の動きも変わってきて、普段の何気ない仕草でさえ美しくなるのです。

お友達に本を「どうぞ」と渡す時でさえ、ふわっと綺麗なのです。
お母さんは娘さんに、そういう女の子になってほしいなと思いますよね。
わたしもそうです。
今は読んだ本をポーン!とカウチの上に投げ飛ばして行ってします娘です…

かわいい衣裳が着れる

バレエを習っている子の特権かもしれません。
1年1回の発表会(お教室によっては数年単位)の時に用意される衣裳は、女の子だったらときめかずにはいられません。

もちろん役柄によって衣裳は違いますし、好みじゃない場合もあるでしょう。

でも、日常ではなかなか着れないバレエの衣裳。
ママも娘が着飾って舞台に出る姿を見ると感無量です。
高い写真をついつい買い過ぎてしまいます…。

夢中になるものが見つかる

女の子の場合、年頃になると交友関係などが心配になる場合もあります。
非行とまではいきませんが、女の子ですからオシャレも気になりますし、お金も欲しくなります。

多少ならまだしも、いきすぎると危険なのは、いつも女の子です。
自分も身に覚えがあるので、分かる気がします。

もし何か彼女が夢中になるものがあれば、一緒に頑張るお友達がいれば他に目がいくこともないでしょう。
頑張っている中でする息抜きの遊びだったらいいですね。


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1つのことに一生懸命集中して努力できることは素晴らしいことです。
家族にできることは、そういった環境を整えてあげることでしょう。

金銭的には厳しくて、娘さんが望むようにはサポートできない場合もあると思います。
それでもあなたのことは心から応援している、いっぱいレッスンさせてあげられなくてごめんねと伝えれば、態度は素っ気なくても気持ちは伝わるはずです。

舞台の時は目一杯祝福してあげましょう。
女の子は「見守られている」という実感がとても大切なのです。

本当にバレエが好きな子は、高校生くらいになると自分でバイトしてレッスン費用を何とかする子もいました。そういうお友達は心からかっこいいと思いましたし、尊敬できました。

デメリットはお金がかかること

最後にデメリットですが、世間で言われているようにバレエはお金がかかります

レオタードやタイツは、こんなペラペラなのにこんなに高いの!?という値段です。1年も着ると傷むので、お下がりであげることも躊躇します(なので替えは欲しくなります)。シューズに至っては本当にボロボロになります。

トウシューズを履くようになると、もっとお金はかかってきます。レオタードが傷む速度も早くなるでしょう。

発表会も大きなところになると、1回出演すると10万円以上かかるところが多いです。

好意的なお値段のところもたくさんありますが、そういうところの舞台は(照明やセットに)お金がかけられず見た目も豪華でないケースもあります。
少ない男性ダンサーを呼ぶのにもお金がかかるので、小さいところですとパ・ド・ドゥ(男女ペアで踊る)も経験できなくなります。

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小さなところで、たくさん踊らせてもらうのも良い経験になると思います。
でもきっといつか大きいところに行きたくなるはずです。
その時に、小さい頃から大きなところで頑張っている子たちとはかなりレベルに開きが出ているかもしれません…
判断が難しいところです。

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今娘が通っているところは、アメリカだからでしょうか。
とても好意的な値段で、いつも舞台に出してくださるので、とても助かっています。

日本にいた時は、わたしと娘と発表会に出ると20万近く吹っ飛んでいたので、この差に驚いています。
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娘と同じ舞台に出た時(作品は別)

まとめ:バレリーナにならなくても、人生で損はしない

金銭的なことは置いておいて、バレエを習っていて困ることはほとんどないのではないでしょうか。

ニューヨークのダンススタジオでは、90近いおばあちゃまが若い子たちに混ざってバレエのレッスンを受けていました。
自分もああいうおばあちゃんになりたいな、すごいなと思ったことを覚えています。

いつまで続けるかはわかりませんが、娘が続けたいという限りサポートして行ってあげたいなと思っています。